新興の日系10社、イベントで技術売り込み

フィリピン最大級のスタートアップイベント「イグナイト(IGNITE)2021・サイバー」で17日、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関係する商品やサービスを手掛ける日系スタートアップ10社が、企業関係者や投資家らに自社の技術やサービスを売り込みました。
イベントはテックシェイクや電通のグループ会社などが主催し、日本貿易振興機構(ジェトロ)などがスポンサーになっています。昨年に続きオンラインでの開催となり、16日から19日までの4日間で約1,000人の参加を見込んでいます。
グローバル・モビリティ・サービス(東京都港区)は、ITの活用で運転能力などを基にしたローンを紹介しました。中嶋一将・取締役執行役員によると、フィリピンではこれまでにトライシクル(三輪タクシー)の運転手ら7,000人にサービスを提供しています。
ソフトウエアデータベースの開発を手掛けるRevComm(東京都渋谷区)は、顧客との電話の内容を解析し、営業活動の改善などを目指すAI搭載型クラウドIP電話について説明しました。今後、フィリピンやインドへの導入を検討していると明らかにしました。
衛星データ解析を手掛けるサグリ(兵庫県丹波市)は、AIの活用により農地状況を解析するサービスなどを説明しました。フィリピンなど東南アジアの企業と技術導入に向け協議しているといいます。
今回のイベントでは16日から19日までの4日間にわたって日系10社を含む計34社がプレゼンします。イベント中に設けられる商談数は400~500件に上るとみられています。
イグナイトは17年から毎年開催しています。昨年は25カ国・地域から1,200人以上が参加しました。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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