双日、共用通信塔事業に参画

双日は1日、フィリピンで通信塔を手掛けるLBSデジタル・インフラストラクチャーに約70億円を出資し、各携帯電話サービス会社が使用できる共用通信塔事業に参画すると発表。人口規模が大きいマニラ首都圏のほか、通信インフラが未整備な地方での商機を探っています。双日の広報担当者によると、既に初期段階の取引を終えました。支配株主となる権利を取得したが、出資比率は明らかにしていない。取引の完了時期についても明言を避けました。ただ双日から複数の出向者を送ることを明らかにしました。LBSデジタルは、通信系の建設会社大手LBSテクノロジーズ・アジア・パシフィックの子会社で、今年1月に設立。携帯電話用の通信塔の建設やリース事業を手掛けています。双日はグループ会社が持つ軽量で耐腐食性を持つ炭素繊維製の通信塔などを導入し、島しょ部での通信インフラ整備を促進したい考えです。LBSデジタルは、フィリピン国内で土地を手配する能力が高く、通信塔の設計・建設実績もあります。両社は互いの強みを生かし、国内最大の通信塔事業者を目指しています。フィリピンは1日のインターネット利用時間が約10時間と世界で最も長いとされ、データ通信の利用量が多く、携帯電話サービス会社の売上高に占めるデータ通信は7割を超えています。

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この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

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