日本企業の新興チャレナジー、風力発電機を稼働

新型風力発電機を開発するチャレナジー(東京都墨田区)は26日、フィリピン最北端のバタネス州の州都バスコで、台風下でも安定した発電ができる次世代型風力発電機の1基目を稼働したと発表しました。日本の環境省に採択された実証実験で、海外での設置は初めて。群島国家の同国で需要が見込めることから、将来は商用生産した発電機を100~200台販売することを目指しています。
自社開発した出力10キロワットの風力発電機を25日に稼働。フィリピンの一般家庭の30世帯分の電力を賄える規模で、街路灯や農業用水ポンプなどに活用される予定。
チャレナジーが開発した風力発電機は毎秒40メートルの風速まで安定して発電できるのが特徴です。一般的な発電機では同25メートルを超えると、破損や故障のリスクが出てくるとされる。同社が運営する発電機は、沖縄県の石垣市が1基目、フィリピンが2基目となります。
フィリピンには日本の約3倍の台風が通過しているほか、群島国家のため離島や山間部では電力インフラが整備されておらず、風力発電などの開拓余地は大きいとの見方。チャレナジーはバタネス州のほかの場所でも、2基目の稼働に向けて計画を進めています。

>>フィリピン経済と投資の基礎が分かるセミナーはこちら

この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
———
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

セミナー・イベント
セミナー動画
お問い合わせ・資料請求
オンライン個別相談