カリワダム建設、トンネル掘削を12月開始

フィリピンのマニラ首都圏水道局(MWSS)は、首都圏の新たな水がめとして期待されるカリワダム(ケソン州)の建設で、12月にもトンネル掘削工事が始まる予定だと発表した。首都圏は既存のアンガットダム(ブラカン州)からの給水に依存しており、新たなダムの建設で慢性的な水不足の解消が見込まれる。
ケソン州とリサール州にまたがる延長21.7キロメートルの送水トンネルを掘削する。中国鉄建(CRCC)傘下の中国鉄建重工集団(CRCHI)製の掘削機が7月にも到着し、リサール州で組み立てられる。
カリワダム建設は、中国の政府開発援助(ODA)を通じて中国能源建設(CEEC)が請け負う。事業費は122億ペソ(約280億円)。地元紙によると、ダムからの給水量は1日当たり6億リットルを見込んでいる。

>>フィリピン経済と投資の基礎が分かるセミナーはこちら

この記事の監修

家村均
家村均

一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング
エグゼクティブ・ディレクター
———
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。
また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施し、2018年10月より、GSRにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産への投資や事業進出のアドバイザリーを行っている。

セミナー・イベント
セミナー動画
お問い合わせ・資料請求
オンライン個別相談