フィリピン株式市場のIPOが熱い

フィリピン証券取引所は、上場会社数を現在の272社から設立88周年に合わせて888社まで拡大させるアグレッシブなプランを発表しました。
特にSMEボードと呼ばれる中小企業向けの新興市場を活性化していく方針です。
ということは、爆上げする可能性を秘めた中小型株がたくさんIPOしていくということですから、このIPO情報をいち早くゲットし、さらに個別企業のビジネスモデルや事業計画などの将来性をきちんと理解することが非常に重要になってきます。
今回は今年予想されているフィリピンのIPO企業をいくつかご紹介します。

最初はNational Grid Corporation of the Philippines。送電会社です。主要な株主は中国の国家電網公司で、中国の強力な資本がバックにあります。またフィリピン最大財閥の一角SMグループのSYファミリーも出資していますので、強力な資金の裏付けのある会社です。
フィリピン全土で21,000km以上の回線と20,000本の送電用鉄塔、140カ所の変電所を運営している国内最大級の送電事業者で、すでに10年の実績があります。予想時価総額は、約480億ペソでフィリピン史上過去最大級のIPOとなる予定です。
フィリピンは人口が現在の1億1,000万人から1億5,000万人に増加していく国で、堅調な経済成長もしていく国ですので、電力需要は益々増加していきます。
そういった意味では、フィリピンの電力需要を担うインフラ企業は、大きな成長性を秘めていると考えられます。

次にAsian Mergers and Acquisitions Linkです。
日本M&AセンターのようなM&Aアドバイザリーの会社で、日本人が創業した会社として、注目されています。SMEボードという新興市場に上場する予定です。時価総額は2億6,000万ペソ(5億7,000万円)と小型銘柄ですが、IPOで調達した資金で、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアという成長する東南アジア市場を幅広くカバーする形で、多くのM&A案件をディールメークしていくということのなので、期待したい銘柄です。

最後に小売チェーンのAll Day Mart社です。この会社もVillarファミリーがオーナーです。
店舗形態は、食品スーパーとドラッグストアを組み合わせたようなスタイルになります。現在フィリピン国内に33店舗を展開しています。時価総額が60億ペソ(132億ペソ)規模になる予定です。
昨年上場から3日間ストップ高を記録した食品スーパーチェーンMerry Mart社のIPOを思い出しますが、人口が1億人超えで、さらに1億5,000万人にまで増加していくフィリピンでは、日本では想像できませんが、こういった生活密着型のビジネスが伸びていきます。Villarファミリーは不動産事業も行っていますので、立地が命の小売業における出店地の確保などで、大きなシナジーが発揮できるものと見られています。

以上、今回は今年予定されているフィリピンのIPO銘柄の一部を紹介しました。
株式市場は成長するフィリピン経済のエンジンとなることを期待されていて、フィリピン証券取引所は、IPOをてこに市場の活性化を推進していきますので、フィリピンのIPOからは目が離せません。

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